離職率は、就労している人が一定期間でどのくらい離職したのかを表す数字を指します。
一定期間というのは、たとえば1カ月、1年間、3年間といったように、ある一定の期間をもとにしたものです。
転職活動を行ったことがある人は、離職率をチェックしたこともあるでしょう。
離職率は、その職場の労働環境の良し悪しを判断する指標の一つにもなるため、転職者にとっては重要なチェックポイントでもあります。
とはいえ、離職率が低い=「人の定着率が高い職場」とは一概に言えません。
その理由は、新卒や中途採用を積極的に行っていない場合などもあるからです。
逆も同様に、離職率が高い=「職場があまり良くない」というわけではありません。
ベンチャー企業などはスタート時から1~2年のうちに従業員の数が10倍まで大きくなるなど、変化が激しいのが当たり前の業界です。
キャリアアップを希望している人が多いのもベンチャーならではの特徴でもあるため、人の入れ替わりによる離職率の高まりも考えられます。
離職率だけを見るのではなく、円満退社によるものかどうかなど、その背景をしっかりと把握することが大切です。