社会には数々の仕事が存在しますが、その中でも離職率の高さが目立つ業界というものがあります。
離職率の問題は当然ながら人手不足に直結し、企業や労働者に様々な課題をもたらします。
ここでは、離職率の高さが顕著な理由や業界ごとの現状に触れていきたいと思います。
第一に離職率が高いのが、給与や福利厚生が不十分とされる業界です。
例えば、飲食店やフードサービス業といった一部の飲食業界では、給与が低く、労働条件が厳しい傾向にあります。
そんな中、労働量に給与や待遇が見合わず、人が辞めていくケースがよく見受けられるのです。
次に、専門職特有のストレスや過重労働も離職に大いに関係しています。
例えば、医療業界では、常に高いプレッシャーとストレスに晒され、加えて長時間労働が求められる現場が多くあります。
そういった現場に、体力面・精神面ともに耐えきれなくなる人は続出しており、医師・看護師不足は深刻な社会問題となっています。
医療従事者がいないというのは、国民の命に関わる問題であるため、今は国全体で、労働環境の改善やメンタルケアの推進、ワークライフバランスの確保に向けた対策に取り組んでいます。
そのほか、劣悪な企業文化が根付いている職場も、「ブラック企業」として名を挙げられ、人が離れるようになっています。
現代では、ひと昔前のような仕事至上主義の在り方は疑問視されるようになり、人々もネット等を通じて声を挙げるようになりました。
今はハラスメントや差別、不当な扱いがあれば、すぐにSNSで拡散されてしまいます。
これにより、スタッフを粗末に扱う企業は、口コミでどんどん淘汰されていくような形になってきているのです。
少子化が進む今、人手不足が懸念される業界が増えてきています。
それを考えると、スタッフを大事にする優良な企業だけが生き残る時代がやってきたといっても良いかもしれません。